脂質異常症|渡内科 胃腸科|動悸や息切れが続いたら

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脂質異常症

脂質異常症血液検査でLDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪の異常を認めた場合を脂質異常症(高脂血症)と診断します。脂質異常症を放置すると動脈硬化が進行し、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞のリスクが高まると考えられています。
脂質異常症の治療は、生活習慣の改善(食事、運動)と薬物療法が基本となります。

食事療法

1. 適正体重を維持しましょう

エネルギーをとり過ぎると、肝臓でトリグリセライドやコレステロールの合成が促進されます。適正体重が維持できるよう、エネルギーの過剰摂取に注意しましょう。

標準体重(Kg)=身長(m)×身長(m)×22

2. 栄養のバランスを考えて三食規則正しく食べましょう

毎食「主食・主菜・副菜」をそろえましょう。

3. 脂肪の質と量に注意しましょう

飽和脂肪酸をとり過ぎないようにしましょう。飽和脂肪酸は肉の脂身、バター、ラード、ココナッツオイルなどに含まれます。
魚類や大豆製品の摂取回数を増やしましょう。

4. 食物繊維を十分にとりましょう

食物繊維は、血中コレステロールを下げる働きがあります。野菜、海藻、きのこ類などを毎食とりましょう。

5. 飲酒は控えましょう

アルコールは1日25g以下が適量とされていますが、病状によって飲酒の可否は異なるため、医師の指示を守りましょう。

酒種
ビール 中瓶 1本(500ml)
日本酒 1合(180ml)
焼酎 0.5合(90ml)
ウィスキー ダブル1杯(60ml)
ワイン グラス2杯(200ml)

6. 食塩は控えましょう

高血圧症を合併すると動脈硬化が進みます。食塩のとり過ぎは、血圧を上げる要因となるので、薄味に慣れましょう。

7. 食習慣・食行動を見直しましょう

  • よく噛んでゆっくり食べましょう。
  • まとめ食い、ながら食いは避けましょう。
  • 就寝前2時間は飲食を控えましょう。
  • 外食はメニューを工夫して選びましょう。

運動療法

有酸素運動を行いましょう。
運動負荷があまり高くなく、強くはない動きをある程度の時間継続して行う運動のことを有酸素運動といいます。
酸素をたくさん取り入れながら行うことがとても重要です。

一方、無酸素運動とは、短距離走やジムで重い負荷をかけて行う筋トレのように、激しい動きを短時間行う運動のことです。
生活習慣病の予防・改善には、エネルギー源としてカラダに蓄積されている体脂肪が使われる有酸素運動の方が効果的だといわれています。

推奨される有酸素運

  • ウォーキング
  • サイクリング
  • 水泳
  • ジョギング
  • エアロビクス(軽度)

運動のポイント

  • ご自分のライフスタイルに合った、無理なくできる運動を選びましょう。
  • 脂肪が燃焼するためには時間がかかります。できれば20~30分継続して行いましょう。10分の有酸素運動を1日2回に分けて行っても20分の運動と同じ効果が得られます。
  • ご自分のライフスタイルに合ったペースで行いましょう。大事なのは継続することで、1日おき、2日おきでも効果はあらわれます。
  • 脂肪の燃焼には水分が必要です。水分をしっかり摂りながら行いましょう。特に朝は体が乾いた状態なので、水分が不足しています。水分補給が大切です。
  • 心臓や腎臓に持病がある方、重度の高血圧の方には運動療法はおすすめできません。必ず医師と相談してから行うようにしましょう。

こんな症状がでたら迷わず中止

  • いつもより動悸が強い
  • 脈がとぶ
  • 急に胸が苦しくなる
  • 胸痛がある
  • 激しい息切れ
  • めまいを感じる
  • 冷や汗をかく
  • 顔面蒼白になる
  • 吐き気がする
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