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高血圧

高血圧高血圧の基準は診察室血圧140/90mmHg以上、家庭血圧135/85mmHg以上です。
血圧の高い状態が続くと、血管壁に圧力がかかり動脈硬化の原因となり血管の詰まる病気(狭心症、心筋梗塞、脳梗塞)、血管の破れる病気(脳出血、くも膜下出血、大動脈瘤破裂)、腎機能障害などのリスクが高まります。

病院で血圧を測定した場合家庭より血圧が高くなる方が3割程度存在します。
このため日ごろから家庭での血圧測定が重要となり血圧の治療(薬剤療法)も家庭血圧を参考にしながら実施することになります。

家庭血圧の測定のしかた

血圧は、運動・安静・入浴・排便・食事・睡眠・体調・精神緊張等の条件で大きく変わります。

  • いつも同じ腕・同じ姿勢・同じ時間に測定しましょう。
  • 測る前には、5分程度安静を保ち条件を一定にしてから測定しましょう。
  • 血圧計は腕と同じ高さにおいて測定しましょう。
  • 測定した血圧は血圧手帳に記録し健康診断ならびに病院受診時に提示できるようにしましょう。

高血圧の原因は?

高血圧の90%以上は、明確な原因が不明です。
しかし、生活習慣と遺伝的な体質が関係しているとことは解明されています。
高血圧は、原因により「一次性高血圧」と「二次性高血圧」に分類されます。
一次性高血圧は本態性高血圧とも呼ばれ、特に明らかな異常がないのに血圧が高くなります。
ただし、血圧を上げる要因は明らかにされています。

高血圧の危険因子

  • 食塩のとりすぎ
  • 加齢による血管の老化
  • ストレス、過労
  • 運動不足
  • 肥満
  • 喫煙
  • 遺伝的要因

などがあげられています。

二次性高血圧は腎臓病やホルモン異常などが原因で血圧が上昇する病態です。
二次性高血圧は原因となる病気が治ると高血圧も改善しますが特殊な病気が多いため専門病院での精密検査が必要になります。

高血圧の合併症

高血圧により生じた動脈硬化は多くの臓器に影響を与えいろいろな病気の危険性を高めます。

高血圧合併症発症場所 合併症種類
脳出血、くも膜下出血、脳梗塞
心臓 心肥大、心不全、狭心症、心筋梗塞
血管 大動脈瘤破裂、閉塞性動脈硬化症
腎臓 腎硬化、腎不全
眼底出血

いったん症状が出現すると検査、治療の目的で入院が必要となるケースもたくさんあります。
また退院後の日常生活が制限される場合もあります。
日頃から血圧を正常に保つことは健康的な生活を送るうえで非常に重要です。

成人における血圧値の分類(mmHg)

※赤字部分が一般的にいう高血圧(日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2014」より)
分類 収縮期血圧(最高血圧) 拡張期血圧(最低血圧)
至適血圧 <120 かつ <80
正常血圧 120~129 かつ/または 80~84
正常高値血圧 130~139 かつ/または 85~89
I度高血圧 140~159 かつ/または 90~99
II度高血圧 160~179 かつ/または 100~109
III度高血圧 ≧180 かつ/または ≧110
(孤立性)
収縮期高血圧
≧140 かつ <90
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