当院で行う各種検査は以下の通りです。
上部内視鏡検査≫ 腹部超音波検査≫ 尿素呼気テスト≫ 胸部レントゲン≫ 心電図≫ 血液検査≫ 胃がんリスク層別化検査≫
上部内視鏡検査
上部内視鏡検査では食道、胃、十二指腸を観察します。
食道炎、ピロリ菌感染胃炎、胃潰瘍、胃ポリープ、胃がん、十二指腸潰瘍が対象となります。
上腹部の不快感、上腹部の痛み、吐き気、食欲不振が2週間以上持続、繰り返す方、体重減少が気になる方には上部内視鏡検査をお勧めします。
現在、電話による予約はおこなっておりません。診察後検査日時を決定いたします。
腹部超音波検査
腹部超音波検査は肝臓、胆のう、膵臓、腎臓などの大きさ、形態、結石の存在を調べる検査です。
肝機能障害における脂肪肝、上腹部痛における胆石症、胆汁の停滞による黄疸(閉塞性黄疸)の診断に有用な検査です。
尿素呼気テスト
ピロリ菌の感染を確認する検査です。
呼気(吐き出した息)を集めて診断する検査で最も精度の高い方法です。
ピロリ菌がもつウレアーゼという酵素の働きによりつくられる二酸化炭素の変化量を調べる検査で、検査は20分程度で終了します。
検査手順
- 呼気を採取
- 検査薬を服用
- 左側臥位(左を下にして横になります)で5分間
- 座位(イスに座ります)で15分間
- 呼気を採取
胸部レントゲン
肺、心臓、大動脈などの形や大きさなどを調べる検査です。
肺炎、結核、自然気胸、心臓肥大、大動脈瘤などがわかります。
心電図
心臓の電気的活動をグラフ化し記録する検査で心臓の病気を診断するうえで重要な検査です。
心拍数(1分間の心臓の動く数)、リズム、波形により頻脈、徐脈、不整脈、心臓肥大、心筋虚血などの診断に役立てます。
血液検査
血液検査ではいろいろな病気をチェックすることができます。
血液検査でわかる代表的な病気とその項目
- 貧血:ヘモグロビン、赤血球、血清鉄
- 肝機能障害:GOT, GPT, γGTP, HBs抗原、HBs抗体、HCV
- 脂質異常症: LDL コレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪
- 糖尿病:血糖値、 HbA1c
- 痛風:尿酸値
- 甲状腺機能亢進症、低下症
- 麻疹、風疹、おたふく、水痘などの抗体検査(自費検査)
胃がんリスク層別化検査(ABC分類)保健適応外
胃がん層別化検査は、「ピロリ菌感染の有無」(ピロリ菌抗体検査)と「胃粘膜の萎縮の有無」(ペプシノゲン検査)の2つの血液検査を組み合わせて「胃がん発生リスク」を層別化(4層)する検査です。
胃がんを見つける検査ではなく『胃がんの発生リスク』を見る検査です。
ピロリ菌抗体陽性もしくはペプシノゲン検査陽性の場合は、医療機関でさらに詳しい検査(内視鏡検査、他のピロリ菌検査)が必要となります。
この検査は以前にピロリ菌の治療をおこなった方は対象となりません。
また、制酸剤のプロトンポンプインヒビター(タケプロン、パリエットなど)を服用中の方もこの検査には適しません。